ライフネットジャーナルオンラインに掲載されました

久々の更新で失礼します。
寒さもピークですが、田園地帯の中にある我が家の窓からは白い花がちらほら見え始めました。
毎年のことですが春が着実に訪れていることを実感します。

ろう者の良き認知理解につなげるため、仕事旅行さまと提携していることは前にもお知らせしましたが、以前からビジネスモデルに興味をもっていたライフネット生命保険さまが仕事旅行を通して取材にお見えになりました。

ライフネット生命さまは日本で70年以上ぶりにどこにも属しない独立系の生命保険会社として起業されたことで有名です。しかもこれまでブラックボックスだった保険の手数料開示を行った先駆者でもあります。

当日はどんな方が来るのかなと期待半分不安半分でしたが、同世代の男性で半分ホッ、半分ガッカリ(笑)。実は仕事旅行でお見えになる旅行者の大半は若い女性なのです。カフェ業態というのも関係しているのかもしれません。

でも同世代の男性ということでいつもよりはリラックスしておもてなし出来たように思います。
その様子がライフネットジャーナルオンラインにて本日リリースされました。
ライフネットジャーナルオンライン

ぜひご覧ください。どのようにろう者の世界観を伝えているかがお分かり頂けるかと思います。
このように少しずつですがろう者の良き認知につなげるべく頑張っていきます。

 

創業3周年!

12月1日

この日、ありがとうの種は生まれました。気付いたらもう3年です。
3年という節目は廃業70~90%という数字がある中で僕にとって非常に重要な数字です。

この世は聴者が作り上げた社会です。
その社会の中でろう者が聴者社会にどこまで受け入れられるかという挑戦です。

こうして無事に3周年を迎えることが出来るのは皆様の支援があってこそだと思っております。

この場を借りてお礼申し上げます。
まだまだこれからも10年20年、誰もがありがとうをもらえる社会を目指して頑張りますのでどうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

そして身内話で大変恐縮ですが、妻から感極まるコメントを寄せてくれました。
頑張ります!

パパへ


3周年おめでとうございます。
私はあちこちでこんな質問をよく受けていること知っていますか?

ろう者起業家の妻としての思い、です。
ありがとうの種がこうして無事に3年を迎えた中、この場をお借りして皆様方へ感謝の意とともに、私の気持ちを綴る勝手をどうぞお許しください。

起業家に家庭は基本的に向きません。
終電ギリギリか帰らない日もあり、休みの日もほとんど不在です。

核家族で息子が3人いる中、どうやり過ごしたことを知っていますか?

私自身、祖父、父と起業して自営をする家系で育ちました。献身的に祖父を支えた控えめな祖母、幼少に起業をめぐって離婚をした両親、どちらも私にとって人格形成に大きな影響を受けました。

父親がいないことは幼心にきつく、暖かい家族像をずっと夢に描いたものです。

そんな背景から起業家の妻として子ども達を守り、そのために夫婦関係をどうしていくべきか日々努力しています。

起業当初、生活が一変し、夫と離れている時間が多くなりました。パパは家族やろう者の社会進出のために昼夜問わず一生懸命働いていますが、息子3人の子育てに孤軍奮闘している私には一寸先の闇を彷徨う心境でした。

当たり前にこなしていた生活全てが疲れや不安で中途半端となり、子どもの宿題さえも面倒みきれなくなってなっていたのです。加えて自分の大学での勉強も残っており、時間やメンタルとの勝負でした。

当時三男がまだ1歳、とりあえず生活を回すことだけを考えました。並行して大学も教員や友人に恵まれての「継続は力なり」で今年ようやく卒業できました。

夫婦など様々な人間関係において、相手はまぎれもなく動かない山である。じっと耐えるか逃げ出すかの二者一択と今までそう思っていました。

が、これは間違いでした。

妻として母としての『調整力』が求められるんですね。我慢するのでなく、逃げ出すでなく、どう調整して乗り切るかを考えなければならないことに気づきました。

沢山の人と会い、沢山の本を読むことで自分の心を養う努力を重ねてきました。書物は次の瞬間をよいものに変えてくれ、それが人とのかかわりにもつながります。

そうこうしてようやく3年。

カフェに足を運んで頂いた皆様あっての私たちです。本当に感謝します、ありがとうございました。

最後に…

パパ、ありがとう。
私が19の時に出会ってからもう20年経ちました。

23歳で結婚して、1人亡くしたけども3人の子どもたちに恵まれました。自分のつらい姿を家族や人に見せず、明るい笑顔で振る舞うパパのそういうところを尊敬します。

今日のSocial Café−Sign with Meがあるのもこの結果でしょうか?

子どもたちも頑張ってるから、パパは家族のことは心配しないで仕事に集中してください。

 

マイルストーン

久しぶりの更新です。

気づいたら我が家玄関前にあるヒメシャラの樹は葉を落とし、
通勤路は銀杏の落葉で黄金色に染まっていました。もう冬がそこまで訪れてきているんですね。

全ての葉が落ちる頃には、ありがとうの種は創業3周年を迎えます。

創業にあたっていくつかのマイルストーンを設定していたのですが、
先日3年目にしてようやくひとつのマイルストーンを達成することが出来ました。

ありがとうの種が運営しているカフェ事業(www.signwithme.in/)では
以下のミッションを設定しています。

・当事者による当事者の雇用創出
・当事者による当事者の職域開発
・当事者による当事者のロールモデル発信
※ここでいう当事者は「ろう者・手話者」のことを指します

このうちロールモデル発信は店舗立地からもお察しのように
東京大学のそれも医学部に通う学生を意識しています。

実は大半のろう者は人工内耳等で「聞こえ」を獲得することを望んでいません。
ろう者が望むのはどこでも不自由なく手話でコミュニケーション出来る社会です。

しかしながら、ほとんどのろう者は医師の「残念です」発言によって
社会的に「障害」を被り、障害者となっていきます。

このように「聞こえ」が絶対正義の中で「ろう」を治療の対象ではなく、
ひとつの人種として尊重する社会にしていくためには、
まだ頭の柔らかい学生のうちからろう者と交流し、理解を深めていく必要があります。

おかげさまで少しずつですが東大医学生のご来店も増え、
ろう者に対する認識もずいぶん変わってきたのではないかと最近手ごたえを感じています。

そしてついに「鉄門」から講演依頼が来ました。
鉄門とは東京大学医学部&附属病院の象徴であり、愛称です。

依頼主はSocial Café Sign with Meの常連客でもあり、
鉄門手話の会(http://utmed-shuwa.blogspot.jp/)の代表を務めている辻賢太郎さんです。

辻さんのおかげで医学生を前にろう者としての想いを語るという
ひとつのマイルストーンを達成することが出来ました。

少々古いネタになりますが米国で「安楽死」の議論がありました。
良し悪しは別にしてその選択をするために不可欠なのが「情報」です。

得てしてろう者と医師はなかなかコミュニケーションが取れない代表的な例です。
その関係性の中で命を委ねることは非常に勇気がいります。

今回の講演で医師とろう者の立ち位置やコミュニケーションのあり方について
ハラハラドキドキしつつ一石を投じてきました。

どうかこの一石がこれからのろう者にとって過ごしやすい社会につながりますように。

Artnラボ企画【手話deアスペルガー症候群を語る】

残暑お見舞い申し上げます。
最近気温の変化が大きいですね。
くれぐれも体調にはお気をつけください。

8月第二弾!「手話deアスペルガー症候群を語る」企画を立てました!
綾屋紗月さんによる経験談から接し方などを語ります。
どこに問題があり、その問題をどう解決していくか皆さんで考えてみませんか?

日時:8月28日(木)
場所:−Social Café−Sign with Me
料金:1500円(別途ワンオーダーお願いします)
定員:10名
締切:8月25日(月)
申込:info@artn.jp

STIR(ステア)に掲載されました

台風一過の空はどこまでも青く澄み渡っていました。
少しでも被害が少ないことを祈るばかりです。
一方でまた炎天が戻ります。くれぐれも熱中症等にお気を付け下さい。

このたび、株式会社 LITALICO(LITALICO lnc.)が発行している
フリーペーパー誌 STIRに-Social Café-Sign with Meが紹介されました。

STIR(ステア)は社会問題の解決や支援になどに取り組む支援者・関係者にフォーカスして
未来の社会を作る方策などをインタビューし、その情報を発信していくという雑誌です。

発行元のリタリコ社は知る人ぞ知る就労支援の最大手です。
そこに取り上げられるということは私たちの取組が評価されたということであり、
大変光栄でもあります。

炎天の日差しは兜の緒を緩めたくなりますが、ここでギュッと締め直して
さらに邁進していきます!

どうぞ応援よろしくお願いいたします。

※STIR(ステア)は-Social Café-Sign with Meにもあります。ぜひお手にとってご覧ください。

Artnラボ企画【夢と希望を与え続けるデフ山旅人】

こんにちは!
夏真っ盛りですね。クルマのボンネットで目玉焼き作れそうです。
熱中症等にくれぐれもお気を付け下さい。

さて、今回は山旅で世界一周”というスタイルで北米、中米、南米、オセアニア、東南アジアの山を登りながら、8201M(世界6位)のチョ・オユーに挑戦する
デフ山旅人 長根山 孝さんを囲んで「なぜ山を登るのか」という命題を手話ります!

特典として登頂した者でしか見れない、日本ではお目にかかれない美しい絶景のスライド上映もあります。
天上の頂からの涼風をぜひ味わってください!

講演終了後は納涼会と銘打った交流会を予定しています。
ぜひのお越しをお待ちしております。

日時:8月24日(日)15~17時
場所:-Social Café-Sign with Me
料金:2000円(ソフトドリンク付)
定員:12名
締切:8月21日(木)まで
申込:info@artn.jp

 

Artnラボ企画【自分の道を探す】

久々の更新です。
気が付いたら天の恵みの梅雨シーズン。
苦手という方が多いようですが、自分的には結構好きな季節だったりします。
仕事柄、深夜の帰宅になるのですが街燈に照らされた夜道は雨煙で揺れて幻想的です。

その夜道を歩くたびにいつも「みち(道)」について考えます。
【道】の漢字は人間が行きつ戻りするところから来ているんだそうですが、人間はこうして反復作業を繰り返すことで「未知」が「道」となり、自分にとっての世界や価値観を作り上げていくんですね。

まさに「生きてる!」って感じです。でもそれが出来ない!難しい!という方もいらっしゃいます。
そのために現役学生である安藤が中心になってこの度企画を立てました。

詳しくは以下をご参照ください。

聴講生でもOKです!
皆さんのご参加をお待ちしております(^_^)/

手話で学ぶ

GWに突入しましたね!
皆様、くれぐれも事故らないようお気をつけください。

ありがとうの種は「学び支援」も手掛けていますが、
日本社会事業大学 の聴覚障害者大学教育支援プロジェクトにも関わっています。

ここの大学は全国でも類を見ないユニークな取組をしています。
そのひとつが手話による教養大学で講義を日本手話だけで受講するというものです。
もちろん単位も取得できるようになっています。

ちなみに公開講座なので一般の方も聴講生として受講可能です。
日本手話で知識を身に付けたい方はぜひ!

他にも全国で初めて大学入試試験に「日本手話」を導入しました。
詳細は動画でわかりやすく紹介しています。ぜひご覧ください!

このように手話者が社会で活躍出来る環境を支援しています。
応援よろしくお願いします(^^)/

フリーペーパー Skabe に掲載されました

葉桜の緑が日に日に濃くなってきました。
いよいよ僕の好きな花のひとつである【ハナミズキ】の季節です。

じわりと汗ばむ陽気の中、咲き始めたハナミズキを眺めながら
出勤するとスタッフから『Skabe』を手渡されました。

「動かなきゃ始まらない。やってみなきゃ分からない。」

東京デザインプレックス研究所で雑誌編集&ライティングを
学ぶ学生が実習の一環で制作したフリーペーパー誌なのですが、
キャッチフレーズがとてもいい!人生そうでなくちゃ!と思わせてくれます。

あれは2月だったか、業務提携している仕事旅行さんを通して職場体験で
ご来店いただいたお二方にインタビューされた内容が掲載されています。

さすが!ライターの卵たちです。
僕の言いたいことがすっきりまとまっていました。

―――「聴こえない」というのは聴者視点なんです。
僕には、「○○ない」という発想がない。
だから「聴こえ」という価値観(モノサシ)で判断されるのは、
少々閉口している部分があるのも確かです。

            <中略>

自分にふりかかってくる問題に気づく力を身につけないと、
いつまで経っても自立できません。

            <中略>

スタッフは皆、いろいろ抱えています。
でも、ここでようやく自分らしさをとりもどせるようになってきています。
私はそういう場をもっと作りたいし応援していきたい―――。

こんな感じです。
-Social Café-Sign with Me の本棚にあるので
機会あればぜひ手に取ってご覧ください。

 

Artnラボ企画【LGBTの世界へようこそ】

ダブルマイノリティという言葉を知っていますか?
少数者の中の少数者という意味です。

今回、ろう者という言語的少数者の中でさらにレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーといった性的少数者がNHKわかば基金の助成によって「ろうLGBT」の啓発サポートブックや動画を制作しました。

ありがとうの種もこの活動に賛同し、-Social Café-Sign with Meでサポートブックを配布しています。

ろうLGBTは聴LGBTと比べて医療機関を受診したくても手話通訳者が無知識や偏見等で使えなかったり、街の相談窓口は電話による相談が多く、結果的に外部の専門機関へのアクセスが困難だったりします。

さらに、ろうコミュニティという狭い人間関係のなかでは、カミングアウトがためらわれるケースも多いと聞きます。

「ろうLGBTサポートブック」では、こうしたろうLGBTならではの悩みを紹介するとともに、「されると嫌な手話表現例」やカミングアウトに対するQ&Aを写真やイラスト付きでポップに紹介しています。

さらにArtnラボならではの企画を実現しました!
ろうLGBT当事者を囲んで勉強会をやります。

講師はこの方!

川端 伸哉さん
小学校時代に本好きが高じて、ゲイの世界を知る。
25歳の時に上京。2007年東京プライドパレードのボランティアで3年間手話受付担当。
現在はYoutubeを使ってLGBT用語解説やカミングアウトした経緯を公開している。
ことばソムリエ かえでとして、ポエムを創作。某大学職員。春から大学院生♪

今回はゲイになる経緯をお話しするとともに、
LGBTの手話や裏話をお話しする予定です。
お楽しみに!!!!

日時:2014年3月28日(金) 19時~21時(18時半受付)
料金:2000円(かえでスペシャルのスープごはんが付きます)
定員:10名(少人数で談話形式で進行するため制限します。ご了承ください)
※手話で進行します。 

先着順で締めきります。
ご検討の方は以下内容をメールにてお申込みください。

①氏名
②連絡先(メールアドレス)

申込先:info@artn.jp(@を半角にしてください)

皆様のお越しをお待ちしております(^^)