手話で生きることを学ぶ

残暑お見舞い申し上げます。

暦の上では立秋ですが、五輪もたけなわ、そして夏の風物詩でもある甲子園もスタートです。ますますヒートアップしますが、くれぐれもお体をご自愛ください。

ありがとうの種はカフェ事業だけでなく、学び事業にも力を入れていますが、懇意にしていただいている株式会社アモールから3名の研修生を受け入れました。

この株式会社アモールの代表取締役は私と同じろう者です。当事者としてろう者(聴覚障害者)のライフ・キャリアのデザインを支援しています。

常日頃から当事者問題は当事者自ら動かない限り本質的解決にならないと考えているだけに株式会社アモールの取り組みにはとても共感しています。

研修内容ですが、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を起点に調理から接客までろう者として立ち振る舞うことの意義も含めて行いました。

世の中の研修のほとんどは第三者(聴者)主導によって行われていることもあり、ろう者としての立ち振舞いまで学べるところはほぼ皆無です。

賛否両輪はありますが、マジョリティ(聴者)社会の中で生きるために聴者の立ち振舞を学ぶことが大切という空気の中で、私たちはあえて、ろう者として立ち振る舞う環境の「作り方」を学ぶことに力を入れています。

3名とも一日だけの研修だったため、一部の一部しか教えられず、申し訳なく思っていますが、この経験を生かして8月下旬に大阪で期間限定のCafe あるがままをオープンするそうです。なんとも頼もしい限りです。

皆様もお近くにお越しの際はぜひお越しいただければ幸いです。

このようにひとつのありがとうの種が花開き、実になり、またそれが種となって広がっていく取り組みを続けていきます。

どうぞこれからも応援宜しくお願いします。