今日は雪。
二番目のムスコ(三歳)は最近目を離すとすぐランニングシャツに麦わら帽子、ビーチサンダル姿になる。
今朝はさすがにびっくりした。目を離したら例のファッションで鼻水垂らしながら庭で雪遊びしていた。
これはさすがにヤバいとばかりに懸命になだめすかして重ね着させたが、足元だけは頑なにビーチサンダルだ。
元気いっぱいなのは嬉しいが何がそこまでムスコを頑なにさせるんだろう?とずっと不思議に思っていたが、近くのコンビニに貼ってあったポスターでようやく判明した。
世俗にすっかり疎くなった私はこのキャラクターが国民的存在になっていることすら知らなかった。
ムスコは最近、言葉を指文字で表出することが増えてきた。その中に先述の「ワンピース」が出てくるわけだが、その時の私は男の子なのにワンピースが好きってどういう事なんだろう??と頭を悩ませていた。
今更ながら胸のつかえが取れてホッとしているわけだが、改めて気づく事があった。
「あこがれの力」
氷点下の真冬でもワンピースになりたがる。本人も絶対寒いと感じているにも関わらずにだ。
それだけワンピースという存在感がムスコの中で大きな求心力になっているのだろう。
ありがとうの種も同じだ。
ここではろう者を指すが、ろう者が活躍出来る場は現状、まだまだ限られている。表向き、社会はろう者をはじめあらゆる人々に門戸を開きつつあるが、能力発揮出来る環境の整備はまだだ。
頑張れば夢は叶う
よく聞くフレーズだが、実はこれまで口にすることはなかった。ろう者の大人がろう児にどれだけ「あこがれ」を与えられるかどうかという問題の前に易々と口に出せなかったからだ。
そういう問題を解決するためにありがとうの種を創った。
あこがれの力はどんな苦難も乗り越えるパワーを生み出してくれる。それを提供出来る環境整備にこれからも注力していきたい。ムスコのためにも!