気がついたら頬を撫でる風が鼻孔を刺激するこの頃です。
幸いにまだティッシュペーパーとお友達にならずに済んでいますが戦々恐々しています。皆様もどうぞご自愛下さい。
先週の話になりますが−Social Café−Sign with MeがNHKで紹介されました。
※ダイジェストこちら(前後篇に分かれています)
前篇 2015年3月1日(日)放送
後篇 2015年3月8日(日)放送
起業ストーリーを中心とした取材構成ですが、「手話者」の雇用創出を旗印に開業ということを再三強調しました。手話者が輝くステージは当事者の手でやらなければ実現しないとーーー。
ややもすれば、周りは聴者視点から「聞・こ・え・な・い」で私たちを推し量ろうとします。でも私たちにとって「聞こえない」とは当たり前のことであり、そういう概念は存在しません。決して「聞こえない」からの開業ではないのです。
同時に私よりも頑張っているスタッフたちを中心に話を掘り下げるようにお願いしました。放送を覧て初めて知ったのですが、嬉しい事にスタッフのひとりが働く喜びを実感出来ていると言ってくれました。オーナー冥利に尽きます。
あと、起業にあたっては資金やノウハウが必要になります。手っ取り早いのは家族やスポンサーによる援助ですが、−Social Café−Sign with Meは聴者とビジネスでコラボしながら資金調達しての開業です。これは全国でも初だと思います。
このように誰もがありがとうをもらえる社会を目指して4年目になりますが、都内だけでも手話カフェレストランがあちこちに誕生しています。
各地に蒔いた「ありがとうの種」が萌芽し始めたという手応えを感じています。お客様にとっても選択肢が増える、私たちにとっても切磋琢磨の関係を作れるという「当たり前」の状態が出来つつあります。
ひとりの手話者として嬉しいと同時に気が引き締まります。これからもスタッフたちと当たり前のことを誰よりもやりきりながら価値向上に取り組んでいきます!