文京区チャレンジショップ認定

このたび文京区のチャレンジショップ支援事業の審査を通り、認定を受けました。

この事業は地域に根ざした起業家等の発掘・育成と区内商店会の活性化を図ることを
目的とし、文京区で創業する人を対象に経営相談や家賃補助を行うものです。

書類や面接等、厳しい審査があり、特に経理面では色々指摘されたりと冷や汗ものでしたが、
スタッフと頭を突き合わせて修正したり、面接シュミレーションを重ねてきました。
その結果、認定5店舗のひとつにありがとうの種が手掛ける-Social Café- Sign with Meが選ばれました。

認定の通知が来たときは金銭的な支援はもちろんですが、それ以上に区民から応援していただいているという実感が万感の思いとともにこみあげてきました。

経営は本当に楽ではないですが、モチベーションは上がりました。頑張ります!

文京区のケーブルテレビでも紹介されましたのでぜひご覧ください。

9月11日~13日に文京シビックセンター1階のアンテナスポットにて
チャレンジショップ展が開催されます。
そこで新商品の展示即売会を行う予定です。

是非のお越しをお待ちしております!

Artnラボ LGBTしゃべり場のお知らせ

こんばんは。
企画担当の上山です。

Artnラボ主催「LGBTしゃべり場」のお知らせです。
9月は特別ゲストがお越しになります。
滅多にないチャンスをみなさんお見逃しなく!


■日時
9月7日(金)19時〜21時

■料金
初回:600円
2回目以降:500円

■特別ゲスト
かえで氏(ゲイ)
1979年(昭和54年) 群馬県生まれ 東京都在住
生後6か月、病気により感音性難聴となる。
聾学校幼稚部、市立小学校、市立中学校、私立高校、私立短大、私立大学を経て、
現在、大学職員として、聴覚障害学生支援に携わっている。
27歳の時に母、妹にゲイであることをカミングアウトして以来、オープンな生き方で人生謳歌中。
かえでの名前は、gayネームであり、書道の雅号の一部 から来ている。雅号は【渓楓(けいふう)】
習字研究社師範助教授 高校時にポエム創作を始め、グループ展、個展も開催している。

■LGBTしゃべり場 講師
石倉摩巳氏
和光大学人間関係 学部人間発達学科 卒業
ジェンダー・スタディーズ・プログラム履修 (大学認定資格)
セクシュアルマイノリティ当事者として、これまで様々な教育機関や地域講座で講演を行う。
現在、和光大学で行われているセクシュアリティ研究会の代表を勤めている。

■プログラム
18:30~受付
19:00~対談講座
20:00~しゃべり場 (ゲストもいます!)
※講座に初めて参加される場合は必ず事前にご連絡ください。
後日、講師から連絡致します。

■参加方法
1 氏名
2 メールアドレス
3 知ったキッカケ
4 あれば全体的な質問

上記を以下メールアドレスまでメールしてください
上山ホサナ ueyama.hosana@artn.jp

※講座・座談会では手話で行います。

手話で生きることを学ぶ

残暑お見舞い申し上げます。

暦の上では立秋ですが、五輪もたけなわ、そして夏の風物詩でもある甲子園もスタートです。ますますヒートアップしますが、くれぐれもお体をご自愛ください。

ありがとうの種はカフェ事業だけでなく、学び事業にも力を入れていますが、懇意にしていただいている株式会社アモールから3名の研修生を受け入れました。

この株式会社アモールの代表取締役は私と同じろう者です。当事者としてろう者(聴覚障害者)のライフ・キャリアのデザインを支援しています。

常日頃から当事者問題は当事者自ら動かない限り本質的解決にならないと考えているだけに株式会社アモールの取り組みにはとても共感しています。

研修内容ですが、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を起点に調理から接客までろう者として立ち振る舞うことの意義も含めて行いました。

世の中の研修のほとんどは第三者(聴者)主導によって行われていることもあり、ろう者としての立ち振舞いまで学べるところはほぼ皆無です。

賛否両輪はありますが、マジョリティ(聴者)社会の中で生きるために聴者の立ち振舞を学ぶことが大切という空気の中で、私たちはあえて、ろう者として立ち振る舞う環境の「作り方」を学ぶことに力を入れています。

3名とも一日だけの研修だったため、一部の一部しか教えられず、申し訳なく思っていますが、この経験を生かして8月下旬に大阪で期間限定のCafe あるがままをオープンするそうです。なんとも頼もしい限りです。

皆様もお近くにお越しの際はぜひお越しいただければ幸いです。

このようにひとつのありがとうの種が花開き、実になり、またそれが種となって広がっていく取り組みを続けていきます。

どうぞこれからも応援宜しくお願いします。

 

手話deナイト

皆様、暑中お見舞い申し上げます。

連日の猛暑続きでカフェ事業は厳しい状態が続いていますが、
【幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せなのだ 】精神のもとに
スマイル全開で頑張ります。

そんな私から皆様への感謝を込めて納涼会としても楽しめる企画を用意しました。
普段は聞けない、創業にまつわる秘話などを肴に
デトックス応援スープやスイーツ、そしてビールやワインを
ご堪能いただければと思います。

ぜひのお越しをお待ちしております。


申込みは以下の「こくちーず」をご利用いただけます。
こくちーず

メールでも受付けておりますのでお気軽にどうぞ。

【感謝】半年経ちました!

早いもので「ありがとうの種」として開業届を出し、カフェ事業を起ちあげて半年が過ぎました。

まだまだ駆け足状態で立ち止まって振り返る余裕はないのですが、節目というのは意識するようにしています。それが半年という数字です。ここで足元を確認し、目標を再認識したいと思います。

私は起業前から自分がいなくても会社が回る仕組みを作ることを考えてきました。

「一人の百歩より百人の一歩。私がいなくても回っていく会社にしていく」

そうして初めて“誰もがありがとうをもらえる社会”を目指せると。

私がいなくても事業が回るようにするには、1人ひとりのスタッフが自ら考えて行動できるようにすることが必要です。

そのためには、スタッフがありがとうの種の目指す理想や、仕事をしていくうえで大切にしなければならない価値観などを共有することが求められます。そうした軸を持たなければ、スタッフたちに自律的な行動を促すことはできないからです。

だから、“誰もがありがとうをもらえる社会”という基本理念を掲げて、スタッフたちにとって軸となるものを定め、自律的な行動を引き出す仕組みを整えてきました。

そのためスタッフを「想いを一緒に実現するパートナー」と位置づけています。おかげさまで7月1日現在で7名のパートナーに恵まれています。

経済用語でこのような考え方・数字を「人的資産」と称するそうです。財務諸表には表われない数字ですが、私にとってかけがえのない数字です。

このような考えや想いが生まれたのは一冊の本に出会ったおかげです。

多分に漏れず、私も「仕事」とは「働く」とはーーー。長年自問し続けていましたが、なかなかこれといった答えが見つからないでいました。

そんな時、大山泰弘氏の「働く幸せ」に出会いました。
http://ow.ly/bWUgb

考えるべきは、「何のために仕事をするのか」ではなく、「何のために生きているのか」ではないかと。

語弊があるかもしれませんが、スタッフ面接時にいつも投げかけている「金儲けより心儲け」という言葉が頭の中で生まれたのです。

改めてここに宣言します。
私たちはどこよりも“ありがとう”をもらえる場所にしていきます!

これからも応援よろしくお願いします。

 

Sign with 大学生

こんにちは!
6月4日(月)夜6時から国際基督教大学の学生が企画する
「Sign with 大学生」が開催されます。

大学生なりに考える
手話者と非手話者の新しいコミュニティーとは?

このイベントでは、−Social Café- Sign with Me店長、兼ありがとうの種代表である
柳匡裕さんへのインタビューを通して、聾者と聴者(手話者、非手話者)の
新しいコミュニティーを大学生が主体となって考えます。

柳さんはなぜSign with Meという空間をつくろうと思ったのか?
手話者と非手話者のおすすめなコミュニケーション方法って?などをはじめ、
日頃気になっていることをこの貴重な機会に共有する試みです。

イベントはインタビューの形をとっていますが、堅苦しいものではなく、大きな模造紙とマジックをつかった、オープン+双方向な対話を予定しています。

日時:6月4日(月)18:00〜19:30

定員:10名

参加費:セットメニューの購入が参加費になります。

* 若者応援としてドリンクもセット(+210円)で購入した場合、
イベント中おかわりが自由になります。

【イベントの流れ】
18:00〜18:15 自己紹介
18:15〜19:00 インタビュー開始
19:00〜19:10 質疑応答
19:10〜19:20 早速使えるサインを習おう!
19:20〜19:30 Facebook交換、記念撮影等

申込・連絡先: 田代春佳(国際基督教大学教養学部4年)haruka2214@gmail.com

Artnラボ企画 【LGBTしゃべり場】

皆様
いかがお過ごしですか

今回は「手話で語る・学ぶ・考える」 Artnラボが贈る 交流セミナーイベントのお知らせです。

【LGBTしゃべり場】

【講師】
石倉 摩巳氏 (いしくら まみ)
●和光大学人間関係学部人間発達学科 卒業
●ジェンダー・スタディーズ・プログラム履修 ( 大学認定資格 )
●セクシュアルマイノリティ当事者として、これまで様々な教育機関や地域講座で講演を行う
●現在、和光大学で行われているセクシュアリティ研究会の代表を勤めている
☆講座・座談会では手話で行います。

【日時】
第1回 6月8日(金) 「オリエンテーション・講師紹介」
第2回 6月 22 日(金)「ジェンダーってなに?」
第3回 7月6日(金) 「性同一性障害ってなに?」….etc
隔週 12 回いずれも
18:30~受付
19:00~20:00講座
20:00~21:00 座談会

【内容】
皆さんは『LGBT』と言う言葉を知っていますか?
L=Lesbian(女性同性愛者)
G=Gay(男性同性愛者)
B=Bisexuality(両性愛者)
T=Transgender(トランスジェンダー)

これらのセクシュアルマイノリティの人々を まとめて呼称する頭字語です。
本講座ではセクシュアルマイノリティについての 理解や正しい知識を高めること、
又、新しい知識や人との出会いを通し、自らのアイデンティティーの再確認、
見つめ直しの2つを目的とします。
講座のあとには食事をしながらの座談会、交流をしていきます。
初めての方も大歓迎です!

【定員】
10~15 名

【場所】
Social Cafe Sign with Me

【お問い合わせ先】
ueyama.hosana@artn.jp

【参加費】
● 500 円(6月8日のみ)+ワンオーダー
●全 12 回参加の場合は一括払い 6000 円がお勧めです。1200 円のお得☆
●6月 22 日以降の1回つき参加費 600 円+ワンオーダー
※ドリンクセット(+210)ご購入のお客様にはフリードリンクとしてサービス!

【参加申し込み方法】
①氏名
②連絡先(メールアドレス)
③参加動機
④講師に対してのご質問、ご要望等

上記の4点をueyama.hosana@artn.jpまでご連絡下さい。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

セクシャル企画のPR

嬉しいサプライズ!

何事も最初の第一歩と言うのは難しい。
というか、難しく考えてしまう。

実際は「案ずるより産むが易し」がほとんどだけれども。
かく言う私も起業という道を選び、第一歩を踏み出すまではもの凄い葛藤があった。

起業の動機はこれまでブログで色々述べたようにたくさんあれど、いずれもトリガーにはなり得なかった。

そんな折、テレビで「珈琲とエンピツ」を題材にしたドキュメンタリーを観た。

テレビの中ではろう者としてサーフショップを起業し、
私のところ(Social Café Sign with Me)にもしょっちゅう来る「閑古鳥」と戯れつつも、試行錯誤しながら前へと進む太田辰郎さんが映し出されていた。

その彼が呟いた一言。

「独立は特別な事じゃない」

私の中であれだけもやもやぐちゃぐちゃしてたものがこの一言であっさりパーンとトリガーを引いた。

そして今の私がある。

改めて思う。
ロールモデルという力作用のすごさを。

聴覚障害者起業家のロールモデルと言えば、中薗秀喜さんという方がいる。
彼が常々言うセリフに「人が通る。道が出来る。」と言うのがある。

本当にその通りだと思う。

この先達者のお陰で「ふつう」に起業出来たのだから。

この諸兄の方々の人徳のおかげで恐縮ながら可愛がって頂いている。
本当に有難い事だと思っている。

その太田さんから今朝届いたサプライズがこれ。
ミニチュアボード

なんと-Social Café- Sign with Meロゴ入りのハンドメイドミニチュアボード!
もう本当に恐縮するばかり。

でもこの贈り物からひとつのメッセージを感じた。というか、受け取った。

独立は誰でも出来る。大事なのはこれから。
そして自分もロールモデルになる事の覚悟が求められると。

頑張ります!

 

あこがれの力 ーロールモデルー

今日は雪。

二番目のムスコ(三歳)は最近目を離すとすぐランニングシャツに麦わら帽子、ビーチサンダル姿になる。

今朝はさすがにびっくりした。目を離したら例のファッションで鼻水垂らしながら庭で雪遊びしていた。

これはさすがにヤバいとばかりに懸命になだめすかして重ね着させたが、足元だけは頑なにビーチサンダルだ。

元気いっぱいなのは嬉しいが何がそこまでムスコを頑なにさせるんだろう?とずっと不思議に思っていたが、近くのコンビニに貼ってあったポスターでようやく判明した。

ONE PIECE(ワンピース)

世俗にすっかり疎くなった私はこのキャラクターが国民的存在になっていることすら知らなかった。

ムスコは最近、言葉を指文字で表出することが増えてきた。その中に先述の「ワンピース」が出てくるわけだが、その時の私は男の子なのにワンピースが好きってどういう事なんだろう??と頭を悩ませていた。

今更ながら胸のつかえが取れてホッとしているわけだが、改めて気づく事があった。

「あこがれの力」

氷点下の真冬でもワンピースになりたがる。本人も絶対寒いと感じているにも関わらずにだ。

それだけワンピースという存在感がムスコの中で大きな求心力になっているのだろう。

ありがとうの種も同じだ。

ここではろう者を指すが、ろう者が活躍出来る場は現状、まだまだ限られている。表向き、社会はろう者をはじめあらゆる人々に門戸を開きつつあるが、能力発揮出来る環境の整備はまだだ。

頑張れば夢は叶う

よく聞くフレーズだが、実はこれまで口にすることはなかった。ろう者の大人がろう児にどれだけ「あこがれ」を与えられるかどうかという問題の前に易々と口に出せなかったからだ。

そういう問題を解決するためにありがとうの種を創った。

あこがれの力はどんな苦難も乗り越えるパワーを生み出してくれる。それを提供出来る環境整備にこれからも注力していきたい。ムスコのためにも!

マスクリア

こんにちは。

先日、昔から懇意にさせて頂いている(株)UDジャパンの内山社長から手話者にお勧めのアイテムがあると「マスクリア」を紹介されました。

マスクリア

2010年頃、新型インフルエンザが世界的大流行(パンデミック)した時、日本でも大騒ぎになったのは記憶に新しいところです。

当時、手話者の間で非常に困っていたのがマスクでした。

※手話という言葉から誤解されやすいのですが、手話という言語は手指だけで表出して完結する言語ではありません。顔の表情等を中心としたNMM(非手指動作)という要素があって初めて手話言語として成立します。 

マスクをされると顔半分が覆い隠されて、NMM(非手指動作)を表出することが出来ず、何を言っているのかわからないのです。

しかし、当時はどこもかしこもマスク着用!という空気が蔓延して、マスクを外して話してくださいとお願いしても困った顔をされるところがほとんどで最後は頼みづらくなってしまうパターンに陥っていました。

手話通訳を職業とする方々もすごく困っていたと聞きます。通訳したいのに出来ず、商売あがったり状態でしたから。

その頃、隣の韓国では透明マスクが売り出されて大ヒットしていました。もちろん日本のデフコミュニティでもその話は瞬く間に広がりました。

ただ、その頃の透明マスクはお世辞にも見栄えも使い勝手もいいとは言いづらいものでした。それが2年を経て、サングラスっぽい形状のマスクにブラッシュアップしていったのです。

その「マスクリア」を韓国から輸入販売している(株)ムーヴ・オンの冨田社長にもお会いしました。

日本でも医療、食品関係で導入が進んでおり、お客様への衛生はもちろんですが「笑顔」や顔が見えることの「安心」をお届け出来ると評判だそうです。

富田社長は-Social Café-Sign with Meを通して手話者をはじめとするあらゆる方々にこういう画期的なアイテムがあるということを発信出来ればと話されていました。

ここでちょっと余談だけど大事なこと。
手話者がイニシアチブを取れる環境を作ることによって、このような商談が当事者に舞い込む。これまで環境がなかったために隅に追いやられ、得られにくかった「働く喜び」がここにはあります。

ただ、カフェはスタッフも商品のひとつです。お客様が「マスクリア」を装着したスタッフを見て違和感、嫌悪感とか感じたらサービスになりません。

そこでサンプルをいただき、しばらくトライアルすることにしました。

-Social Café-Sign with Meにお越しの皆様へ
どんな感想・意見でもよいのでコメントしていただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いします。