毎日新聞に掲載されました

毎日新聞に私たちの取組が紹介されました。
150929毎日新聞

9月は障害者雇用支援月間ということもあって取り上げていただいたようです。色々なメディアでも障害者雇用の特集が組まれていますが、「ダイバーシティ」という言葉がたくさん出てきます。

ただ、「ダイバーシティ」はどちらかというと「働きやすさ」を軸とした考えで取り組んでいるところが多いように思います。

「ありがとう」をもらえる社会を目指すスタンスとしては、物足りなさを感じるのも事実です。

ありがとうを漢字に表すと「難が有る」ですが、人のために汗を流すことで感謝される意味であり、社会と繋がれる瞬間でもあるのです。

だからこそ、「働きやすさ」よりも「働きがい」を私たちは希求しています。

困難な道のりですが、社会と繋がっている実感は何にも代えがたい喜びなのです。これからも頑張ります。

地球の裏側から取材がやってきました!

こんばんは!
中秋の名月ですね。あいにく雲がかかってここからは拝めません。
残暑どころか一気の秋に夏の苦手さを実感する間もなく寂しさを覚えるこの頃です。

先日、地球の裏側から約18,000kmの距離をはるばる超えてテレビ取材がやってきました。これまでにも台湾やアメリカから取材がきましたが、ブラジルからは初めてです。

取材者は「TVグローボ」というブラジル最大の放送局で日本で言えばNHKみたいなものでしょうか。

制作しているニュース番組『Bom Dia Brasil』にブラジルの障害者の日(9月21日)に合わせて−Social Café−Sign with Meが紹介されました。

地球の裏側にまで注目されるのは非常に光栄です。

手話者が働く飲食店は世界中にたくさんありますが、−Social Café−Sign with Meがこれだけ注目されるのは多分に、ありがとうの種が掲げる「当事者問題は当事者自ら動かない限り本質的解決にならない」というオーナーシップの精神性をビジネスで追求していく取組みが他に少ないからではないでしょうか。

福祉という制度や手法を否定するわけではありませんが、やはりオーナーシップを持って社会問題に取り組むなら、ビジネス手法を用いる方が可能性は広がるように思います。

あくまでも一つの回答ですが、愚直に当事者問題に向き合いながら最適解を目指して頑張ります。

なぜできない? ではなく どうしたらできる?

こんにちは。
早いもので今年も折り返しですね。

先日は-Social Café-Sign with Meの第2四半期スタッフミートを行いました。
スタッフが一同に集まることはなかなかないので新鮮なひと時でした。
スタッフミート

「挑戦なくして成長どころか現状維持はありえない」

この危機感をスタッフたちとどこまで共有できるか心配でしたが、ふたを開けてみれば杞憂に終わりました。

僕の心配をよそに問題課題を見つけては解決策をどんどん提起していました。
本当に頼もしい優秀なスタッフたちです。嬉しさのあまり、笑みがこぼれそうになりました。

持続可能性を追求する組織をつくるためには自らが自発的に提案し、チャレンジしていく環境や風土を形成していく必要があります。

その工夫のひとつに「どうしたらできる?」アプローチがあります。

スタッフたちは過去に聴者に合わせた働き方を求められるあまり、問題課題に対して「なぜできない?」という自責の念に駆られて自分の持つ本来の力を出しきれなかった苦い体験を持っています。

ここでは「なぜできない?」という原因思考で捉えず、「どうしたらできる?」という未来や解決思考によって意思決定を促すことでモチベーションを引き出すようにしています。

働くとは文字のごとく「人のために動く」行為です。「自分が必要とされる喜び」こそがありがとうの種が目指す方向です。

7月13日からSocial Café Sign with Meも朝カフェという新しい試みにチャンレンジします。少しでもお客様の笑顔が増えるようにと頑張るスタッフたちの取組にぜひ注目してください。

今後もどうぞよろしくお願いします。

日本経済新聞に掲載されました

こんばんは!
ツツジが咲き誇る季節に台風はちょっと記憶にありませんが帰路は大丈夫でしたでしょうか?お怪我のないことを祈ります。

話は変わりまして、GW明けに「働きがい確保」の観点から−Social Café−Sign with Meが日経新聞に取り上げられました。

手話カフェが人気、障害者雇用で働きがい確保へ【日経新聞5月7日】
日経新聞記事

日本経済新聞に載るのはこれが二度目なのですが日本を代表する経済専門誌に取り上げていただくのは自信になります。

私の経験則から社会問題の解決はまず「オーナーシップ」からと常々考えているのですが、今回の取材者の中野円佳さんは女性問題にがっつり取り組んでいる方で当事者問題に対する取り組み姿勢には相通じるものがあり、なかなかに楽しいインタビュー時間でした。

オーナーシップという言葉が出ましたが、これは問題課題に対して“自分自身の課題”と主体的に捉え、強い情熱と責任感を持って取り組む姿勢を言います。当事者意識、参画意識の高さとも言えます。

往々にして人は問題課題に対して不平不満を並べ立てることはあっても解決に向けて行動する人は少ないように思います。

ありがとうの種は問題課題に情熱を持って取り組む人を応援する団体です。−Social Café−Sign with Meで働くスタッフたちは「働きやすさ」よりも「働きがい」で情熱と責任をもって業務に取り組んでいます。

そんなスタッフたちを私は誇りに思っています。
これからもスタッフたちが情熱を持って取り組めるように頑張っていきます。

 

選挙に思う

ご無沙汰してます。
毎年なぜか鼻風邪に悩まされるのですが今年もやってしまいました。
学習能力の欠如ですね。猛省です。凹みつつも通勤路の風景はこのしつこい鼻風邪の悩みを忘れさせてくれます。

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話しは変わりますが、先日の統一地方選聴では聴覚障害の議員が2名誕生しました。詳しくは以下リンクをご覧ください。

斉藤理恵氏
ブログ
やねたに敦子氏
ブログ

職域の創出をミッションに取り組んでいる私たちにとって非常にエポックメーキングな出来事です。

世の中は聴者によって作り上げられた社会です。
「声」で動く社会の中で「声」を用いず自律的に動くのは想像以上の困難があります。

政治も「声」を前提とした価値や制度で運用されており、選挙運動も「声」以外の行動には色々な制約があります。
その環境下で2名の議員が誕生したのは非常にすごいことです。

思えば当団体も飲食をフランチャイズで運営すると決めた当初は各方面から心配されました。
文化(価値や制度)が違うのに聴者とビジネスでコラボなんて出来るのかというようなニュアンスでした。

それが気付くと都内に手話で運営するカフェレストランがいくつも誕生するようになりました。当たり前になってきたのです。

それだけでなく町興しにSocial Café Sign with Meが一役買うまでに存在価値が認められるようになってきています。

本郷百貨店
本郷百貨店

おかげさまで東京大学をはじめとして名立たる大学や研究機関から職業選択や就労の在り方について色々な方々がリサーチしに来ています。

何度も述べてきましたが、当事者問題は当事者自ら動かない限り本質的解決は出来ません。でも方法が分からない人たちはたくさんいます。そのために当団体はロールモデルとして存在し続けます。頑張ります!

NHKで紹介されました!

気がついたら頬を撫でる風が鼻孔を刺激するこの頃です。
幸いにまだティッシュペーパーとお友達にならずに済んでいますが戦々恐々しています。皆様もどうぞご自愛下さい。

先週の話になりますが−Social Café−Sign with MeがNHKで紹介されました。
※ダイジェストこちら(前後篇に分かれています)
前篇 2015年3月1日(日)放送
後篇 2015年3月8日(日)放送

NHK

起業ストーリーを中心とした取材構成ですが、「手話者」の雇用創出を旗印に開業ということを再三強調しました。手話者が輝くステージは当事者の手でやらなければ実現しないとーーー。

ややもすれば、周りは聴者視点から「聞・こ・え・な・い」で私たちを推し量ろうとします。でも私たちにとって「聞こえない」とは当たり前のことであり、そういう概念は存在しません。決して「聞こえない」からの開業ではないのです。

同時に私よりも頑張っているスタッフたちを中心に話を掘り下げるようにお願いしました。放送を覧て初めて知ったのですが、嬉しい事にスタッフのひとりが働く喜びを実感出来ていると言ってくれました。オーナー冥利に尽きます。
スタッフ

あと、起業にあたっては資金やノウハウが必要になります。手っ取り早いのは家族やスポンサーによる援助ですが、−Social Café−Sign with Meは聴者とビジネスでコラボしながら資金調達しての開業です。これは全国でも初だと思います。

このように誰もがありがとうをもらえる社会を目指して4年目になりますが、都内だけでも手話カフェレストランがあちこちに誕生しています。

各地に蒔いた「ありがとうの種」が萌芽し始めたという手応えを感じています。お客様にとっても選択肢が増える、私たちにとっても切磋琢磨の関係を作れるという「当たり前」の状態が出来つつあります。

ひとりの手話者として嬉しいと同時に気が引き締まります。これからもスタッフたちと当たり前のことを誰よりもやりきりながら価値向上に取り組んでいきます!

金字塔!

嬉しいニュースです。

2月26日、銀座はホテルモントレ銀座においてベリーベリースープグループ第三回全国会合が行われました。

主催企業の株式会社スープアンドイノベーションが展開しているベリーベリースープはしあわせ一杯スープからをスローガンに業界シェア第2位に急成長したのですが、ありがとうの種と提携した当初は知名度ゼロで店舗数も4店くらいでした。

それが3年経った今、50店舗に迫ろうという勢いです。隔世の感があります。

その店舗数の中で−Social Café−Sign with Meがなんと2014年の最優秀サービス店舗賞を受賞しました!

表彰理由

お客様や覆面調査により、マニュアルを超えたホスピタリティーがあると評価されての選出です。

聴者社会の中で環境さえ整えればろう者・手話者でならではの良さを引き出し、価値を提供出来ることを証明できたのです。

このように純粋にビジネスで評価されることは非常に励みになります!

ろう者問題を福祉ではなくビジネスで解決していくと決めて3年。この取組がこういう形で結実することは何も代えがたい喜びです。

私たちは当たり前のことをやっただけにすぎません。

でも当たり前のことをやりきる環境を整えることは非常に難しいのも確かです。

それをやりきったスタッフに心から誇りに思っています。

全国各地のろう者の模範として、そして良き認知理解を広げて後に続く人たちの道しるべになるべくスタッフ一同で頑張ります。

そして私たちを支えてくださっている皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

ライフネットジャーナルオンラインに掲載されました

久々の更新で失礼します。
寒さもピークですが、田園地帯の中にある我が家の窓からは白い花がちらほら見え始めました。
毎年のことですが春が着実に訪れていることを実感します。

ろう者の良き認知理解につなげるため、仕事旅行さまと提携していることは前にもお知らせしましたが、以前からビジネスモデルに興味をもっていたライフネット生命保険さまが仕事旅行を通して取材にお見えになりました。

ライフネット生命さまは日本で70年以上ぶりにどこにも属しない独立系の生命保険会社として起業されたことで有名です。しかもこれまでブラックボックスだった保険の手数料開示を行った先駆者でもあります。

当日はどんな方が来るのかなと期待半分不安半分でしたが、同世代の男性で半分ホッ、半分ガッカリ(笑)。実は仕事旅行でお見えになる旅行者の大半は若い女性なのです。カフェ業態というのも関係しているのかもしれません。

でも同世代の男性ということでいつもよりはリラックスしておもてなし出来たように思います。
その様子がライフネットジャーナルオンラインにて本日リリースされました。
ライフネットジャーナルオンライン

ぜひご覧ください。どのようにろう者の世界観を伝えているかがお分かり頂けるかと思います。
このように少しずつですがろう者の良き認知につなげるべく頑張っていきます。

 

創業3周年!

12月1日

この日、ありがとうの種は生まれました。気付いたらもう3年です。
3年という節目は廃業70~90%という数字がある中で僕にとって非常に重要な数字です。

この世は聴者が作り上げた社会です。
その社会の中でろう者が聴者社会にどこまで受け入れられるかという挑戦です。

こうして無事に3周年を迎えることが出来るのは皆様の支援があってこそだと思っております。

この場を借りてお礼申し上げます。
まだまだこれからも10年20年、誰もがありがとうをもらえる社会を目指して頑張りますのでどうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

そして身内話で大変恐縮ですが、妻から感極まるコメントを寄せてくれました。
頑張ります!

パパへ


3周年おめでとうございます。
私はあちこちでこんな質問をよく受けていること知っていますか?

ろう者起業家の妻としての思い、です。
ありがとうの種がこうして無事に3年を迎えた中、この場をお借りして皆様方へ感謝の意とともに、私の気持ちを綴る勝手をどうぞお許しください。

起業家に家庭は基本的に向きません。
終電ギリギリか帰らない日もあり、休みの日もほとんど不在です。

核家族で息子が3人いる中、どうやり過ごしたことを知っていますか?

私自身、祖父、父と起業して自営をする家系で育ちました。献身的に祖父を支えた控えめな祖母、幼少に起業をめぐって離婚をした両親、どちらも私にとって人格形成に大きな影響を受けました。

父親がいないことは幼心にきつく、暖かい家族像をずっと夢に描いたものです。

そんな背景から起業家の妻として子ども達を守り、そのために夫婦関係をどうしていくべきか日々努力しています。

起業当初、生活が一変し、夫と離れている時間が多くなりました。パパは家族やろう者の社会進出のために昼夜問わず一生懸命働いていますが、息子3人の子育てに孤軍奮闘している私には一寸先の闇を彷徨う心境でした。

当たり前にこなしていた生活全てが疲れや不安で中途半端となり、子どもの宿題さえも面倒みきれなくなってなっていたのです。加えて自分の大学での勉強も残っており、時間やメンタルとの勝負でした。

当時三男がまだ1歳、とりあえず生活を回すことだけを考えました。並行して大学も教員や友人に恵まれての「継続は力なり」で今年ようやく卒業できました。

夫婦など様々な人間関係において、相手はまぎれもなく動かない山である。じっと耐えるか逃げ出すかの二者一択と今までそう思っていました。

が、これは間違いでした。

妻として母としての『調整力』が求められるんですね。我慢するのでなく、逃げ出すでなく、どう調整して乗り切るかを考えなければならないことに気づきました。

沢山の人と会い、沢山の本を読むことで自分の心を養う努力を重ねてきました。書物は次の瞬間をよいものに変えてくれ、それが人とのかかわりにもつながります。

そうこうしてようやく3年。

カフェに足を運んで頂いた皆様あっての私たちです。本当に感謝します、ありがとうございました。

最後に…

パパ、ありがとう。
私が19の時に出会ってからもう20年経ちました。

23歳で結婚して、1人亡くしたけども3人の子どもたちに恵まれました。自分のつらい姿を家族や人に見せず、明るい笑顔で振る舞うパパのそういうところを尊敬します。

今日のSocial Café−Sign with Meがあるのもこの結果でしょうか?

子どもたちも頑張ってるから、パパは家族のことは心配しないで仕事に集中してください。

 

マイルストーン

久しぶりの更新です。

気づいたら我が家玄関前にあるヒメシャラの樹は葉を落とし、
通勤路は銀杏の落葉で黄金色に染まっていました。もう冬がそこまで訪れてきているんですね。

全ての葉が落ちる頃には、ありがとうの種は創業3周年を迎えます。

創業にあたっていくつかのマイルストーンを設定していたのですが、
先日3年目にしてようやくひとつのマイルストーンを達成することが出来ました。

ありがとうの種が運営しているカフェ事業(www.signwithme.in/)では
以下のミッションを設定しています。

・当事者による当事者の雇用創出
・当事者による当事者の職域開発
・当事者による当事者のロールモデル発信
※ここでいう当事者は「ろう者・手話者」のことを指します

このうちロールモデル発信は店舗立地からもお察しのように
東京大学のそれも医学部に通う学生を意識しています。

実は大半のろう者は人工内耳等で「聞こえ」を獲得することを望んでいません。
ろう者が望むのはどこでも不自由なく手話でコミュニケーション出来る社会です。

しかしながら、ほとんどのろう者は医師の「残念です」発言によって
社会的に「障害」を被り、障害者となっていきます。

このように「聞こえ」が絶対正義の中で「ろう」を治療の対象ではなく、
ひとつの人種として尊重する社会にしていくためには、
まだ頭の柔らかい学生のうちからろう者と交流し、理解を深めていく必要があります。

おかげさまで少しずつですが東大医学生のご来店も増え、
ろう者に対する認識もずいぶん変わってきたのではないかと最近手ごたえを感じています。

そしてついに「鉄門」から講演依頼が来ました。
鉄門とは東京大学医学部&附属病院の象徴であり、愛称です。

依頼主はSocial Café Sign with Meの常連客でもあり、
鉄門手話の会(http://utmed-shuwa.blogspot.jp/)の代表を務めている辻賢太郎さんです。

辻さんのおかげで医学生を前にろう者としての想いを語るという
ひとつのマイルストーンを達成することが出来ました。

少々古いネタになりますが米国で「安楽死」の議論がありました。
良し悪しは別にしてその選択をするために不可欠なのが「情報」です。

得てしてろう者と医師はなかなかコミュニケーションが取れない代表的な例です。
その関係性の中で命を委ねることは非常に勇気がいります。

今回の講演で医師とろう者の立ち位置やコミュニケーションのあり方について
ハラハラドキドキしつつ一石を投じてきました。

どうかこの一石がこれからのろう者にとって過ごしやすい社会につながりますように。